面接で問われることのある、尊敬する人。この記事では、面接で尊敬する人を伝えるときの要点を説明します。ポイントを押さえて、尊敬する人を適切に伝えられるようになりましょう。
「あなたの尊敬する人は誰ですか。」そんな質問を就活の面接でされることもあるかもしれない
でもどうやって答えたらいいんだろう?そんな思いからあなたはこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
面接対策は、Webテスト対策と比べて正解がなく、またエントリーシートと比較してもその場での臨機応変な対応が求められるので、対策がむずかしいと感じる人も多いかもしれません。
この記事では、19卒で様々な面接を経験してきた女子大学生である私が、面接で「尊敬する人」を伝えるときに注意したいポイントを説明します。
この記事を読めば、「尊敬する人」について聞かれるという一見とっつきにくい質問に対しても面接官の意図を読み、あなたのアピールに繋がるように答えられるようになるでしょう!
Contents
1. 「尊敬する人」について企業が聞く理由
企業が就活生に「尊敬する人は誰ですか」という質問をする理由は2つあります。
- あなたの価値観が知りたい
- あなたが社風に合っているか知りたい
1.あなたの価値観が知りたい
エントリーシートにも書く、学生時代に頑張ったことや志望理由だけでは見えてこない就活生の価値観や考え方を知るためにこの質問はされます。
回答では尊敬する人について述べながら、「自分はどんな価値観や考え方を持っているのか」面接官に伝える必要があります。
なぜ価値観を知りたいのか?
少し面接官の立場に立ってみてください。
もしあなたが面接官なら「自分が尊敬している人」やその人に関連する人を挙げる社員と働きたいと思うのではないでしょうか。そういった意味で、この質問はきちんと意図があるのです。
2.あなたが社風に合っているか知りたい
企業にもそれぞれ価値観や考え方があり、面接官はあなたと企業のマッチングを図るという意味でもこの質問をしています。
そのため、可能であれば企業に合わせて尊敬する人の尊敬する部分や自分はどうなりたいかという回答を柔軟に調整するといいでしょう。
そのため、全く自分が尊敬していない人を企業に合わせて回答してしまうと、逆に良くない印象を与えてしまうかもしれません。
その点は注意して回答しましょう。
就活全般にも言えますが、就活では企業と就活生の価値観が合うかどうかも見られます。
そのため、無理に合わせるのではなく、企業と自分の相性も考えながらこの質問に対する答えを考えてみましょう。
2. どうやって「尊敬する人」を探すか
面接で「尊敬する人は誰ですか」と突然聞かれても
・答えに詰まってしまう
・思ったまま答えてもいいのかという不安
などエントリーシートで書いた志望動機や学生時代に頑張ったことのように答えるのが難しいかもしれません。
そこで、この質問に対してあらかじめあなたの答えをつくっておくことが大切です。どうやって「尊敬する人」を探すかについて説明します。
尊敬する人は、周りの人(家族や先生)でも偉人でも構いません。大事なのは、あなたの価値観を伝え、社風に合う人物かどうかを伝えられるかどうかです。
面接は相手(面接官と企業)のことを考えて話せるように、思ったままの答えを整えましょう。まず、あなたが思いつく尊敬する人を紙に書き出します。
そしてなぜあなたがその人を尊敬するのか、理由を具体的に書きましょう。そこで、志望企業の求める人材を確認し、最も話しやすい人を選ぶといいでしょう。
3. 「尊敬する人」を答えやすくする型
面接で「尊敬する人」について話す時には以下の3つのステップで話しましょう。
1.結論
私の尊敬する人は〜です
最初にはっきりと、自分の尊敬する人は誰なのか、面接官に伝えましょう。面接の回答は、この質問だけに限らず、最初に結論を伝えるのがわかりやすく、好まれます。
2.尊敬できる部分
尊敬する人が誰であるか伝えた後は、その人のどんな部分を尊敬しているのか説明します。ここでは、できるだけ具体的に説明しましょう。
例えば偉人を尊敬する人とする場合、「多くの人を救ったから」「ノーベル賞を受賞したから」という結果だけに注目せず、そこに至るまでの過程などにも目を向けましょう。
3.自分に照らし合わせる
「尊敬する人」の尊敬できる部分をいうだけでなく、最後に必ず自分に照らし合わせて締めくくりましょう。
自分はその尊敬する人を見習って、
・どんな風に成長していきたいか
・(可能であれば)その成長と共に受検している企業にどのように貢献できるか
伝えましょう。
例えば、上記のステップに沿った回答はこのようになります。
業界:教育系など
私は父を尊敬しています。父は高校の数学教師として、多くの生徒に慕われています。父は私が教育業界を志すきっかけとなった人です。思春期は反発したり、父の仕事について全く知りませんでした。
大学生になって初めて尊敬の念を抱くようになりました。土日も生徒のためにプリントの準備をしたり、何か一工夫を加えてより良い授業にしようとする姿を尊敬します。
私も父のように、「教える」ということに対して自分にしかできない付加価値をつけられる人になれるようにがんばりたいです。
家族や親戚に志望する業界で働いている人がいたらこんな回答もいいですね。
業界:メーカーなど
私が尊敬する人は、ホンダの創始者である本田宗一郎です。
経営に関する数ある名言に感銘を受けただけでなく、日常の中から改善点を見つけ出し、バイクの研究を行ったり、レースにも参加するなど、色々な視点から事業に取り組む姿を尊敬します。
明治から平成の激動の時代を生き、彼が経営者であったと同時に技術者であるように、私も変化の激しい現代においてビジネスとエンジニアリングの両方の観点を持った人材になりたいと考えています。
偉人について話す時には、ありきたりなエピソードだけでなく、しっかり自分の視点を入れたいですね。
業界:商社など
私が尊敬している人は、メジャーリーガーのイチロー選手です。
幼い頃から努力を積み重ねて、プロ野球選手になった後も常に現状に甘んじることなく、メジャーリーガーという競争率が激しい場所で結果を出す姿を尊敬します。
彼の高い人間力に何度も感銘を受けてきました。わたしも、日本だけではなく、馴染みのない国でも高いパフォーマンスを出せるように日々向上心をもって努力を積み重ねていきたいと思います。
商社で求められる「高い人間力と海外で成果を挙げる力」を兼ね備えた人を尊敬する人として挙げるのもいいですね。
4. まとめ
「あなたの尊敬する人は誰ですか。」
面接で聞かれるこの質問は、企業の意図があり、あなたのことを知るために重要です。改めて聞かれると、あなた自身の自己分析にもつながるかもしれません。
あなたの思いつく尊敬する人をそのまま述べるのではなく、企業のことも考えた回答にすることで、好印象を残せるでしょう。
読んだことを面接本番で生かせるように、あなただけの回答をテンプレートに沿って作成してみましょう!
お詫びと追記
ニューズピックスにて沢山のご意見ありがとうございます。中立性の欠けるような記事となってしまい大変申し訳ありませんでした。
そもそも「尊敬する人」を聞くような質問は、個人の思想に関わるようなもの。公平な採用基準とは言えません。もし、面接で「尊敬する人」を聞かれるような企業であれば、「何か採用基準に問題があるのではないか?」と疑った方が良さそうです。
思想信条に関わるもの、すなわち職務遂行能力に関係ない質問は、厚生労働省のガイドラインにてらして不適切です。
以下も同じ。
・購読している新聞は?
・感動した本は?
・愛読書は?
・感動した映画は?こちらの質問、親や歴史上の人物ならまだしも、「新興宗教の教祖」とか「ヒトラー」とか答えたら選考結果に影響せざるをえないですよね、実際?
面接する側は留意すべき事項です。また、学生の方々にも企業選びの視点として知っておいていただきたいです。ガイドラインを守らない企業は、労務管理面(入社後の待遇など)でも問題を抱えている可能性があります。
Hirotsugu F様
事業持株会社 HR/GA manager
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