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得意な学科

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履歴書の「得意な学科」を面接官が聞く理由は?内定者が徹底解説

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「履歴書に書けるような得意な学科なんてない!」
「専門系じゃないから、選考に得意な学科なんて関係ないだろう」

と思っているあなた、分かります。

「得意な学科」といわれても、「国語」「数学」など高校の時の得意科目を書けばいいのか、「社会学」「国際経済学」「建築学」など大学で専攻した学科を書けばいいのか分からないですよね。

就活生の中には、「なぜこんな項目を書く必要があるのか?」と疑問に思う方もいるかと思います。

ただ、履歴書で聞かれている以上、空欄で提出するわけにはいきません。

僕は中堅大学の就活生でしたが、履歴書を徹底的に見直し、外資系コンサルティングファームや大手IT企業、そしてメガバンクと複数の企業から内定を勝ち取りました。

編集部 橋本

内定を取るためには、面接選考を通過しなくてはいけません。面接にいくまでには履歴書など書類選考に通過する必要があります。

書類選考に通過するためには、充実した履歴書の提出がマストです。

そこで今回は、なぜ履歴書で「得意な学科」を聞かれるのかや、どういったことを書いたら採用担当者にとって有利に働くのかなど、履歴書の「得意な学科」の書き方について解説していきます。

1.なぜ履歴書で「得意な学科」を聞かれるのか?

まず最初に、なぜ履歴書で「得意な学科」を聞かれるのか、採用担当者の意図について解説していきます。

理由は大きく3つあります。

  1. 専門性があるかどうか知りたい
  2. 学業にどう向き合っていたか知りたい
  3. 個性を把握したい

1-1.専門性があるかどうか知りたい

1つ目の理由は、あなたが大学でどのようなことを学んでどのようなことを身につけたのか、つまり、どのような「専門性」があるのかについて知りたいからです。

大学で身につけた知識は、会社にとっても利益に繋がる大切な要素です。

特に理系の学生の場合は、学んだことに直結する企業を目指すケースも多いですよね。

そのため、得意な学科の欄では、大学で身に付けたあなたの専門性をアピールするようにしましょう。

1-2.学業にどう向き合っていたのか知りたい

2つ目の理由は、応募してくる学生が学業とどう向き合ってきたのか知りたいからです。

なぜ得意なのかをくわしく記述してあれば、その学生がどのくらいの本気度で、その学問に向き合っていたのかを知ることができます。

学生の本分は勉強なので、学業にしっかりと向き合って真剣に研究していた学生の方が、会社に入ってからも、学ぶ姿勢を忘れずに技術を習得してくれるのではないかという評価をされます。

1-3.個性を把握したい

3つ目の理由は、応募者の個性を把握したいということが挙げられます。

例え、応募者の中で得意な学科が被ってしまったとしても、「なぜその学科が得意なのか」を説明する部分は大きく被ることはありません。

なぜその学科が得意なのか、なぜその学科を選択しようと思ったのかを深掘りすることで、学生の考え方など、個性を知ることができます。

2.履歴書で好印象な「得意な学科」の選び方

「得意な学科」といっても、どんな学科・科目を書いてもいいというわけではありません。

ここでは、履歴書で採用担当者に好印象を与えられる「得意な学科」の選び方について紹介します。

2-1.専門性をアピール出来る学科を選ぶ

意外と多いのが、高校の時に得意だった教科「世界史」や、「数学」などを書いてしまう人です。

しかし、単純に得意な学科を書けばいいということではありません。

高校時代の話をすると、大学の4年間は学問には興味を持てなかったのか、といった疑問を持たれかねません。

採用担当者が求めているのは、大学でどのような内容を学び専門性を身に付けたのかです。

専攻した学問を選べば内容自体も詳しく語ることができるので、ノウハウ習得のアピールが可能です。

履歴書で専門性を伝える時は、具体的に書きましょう。書き方の例を紹介します。

  • 英米文学(ジョン・スタインベックと恐慌期のアメリカの貧困)
  • 社会学(北欧の社会福祉政策が国民に与える影響)
  • 経済学(東アジアにおける経済成長について)
  • 電子工学(装置の実装と解析など)
  • 機器分析学(食品の非破壊検査)

上記のように、ただ「〇〇学」と抽象的に書くのはおすすめしません。

もっと具体的に「卒論の内容」や「特に自分が特化して学んだ内容」などの記載をすることで、自分の専門性や学業に取り組む真面目さをアピールすることが出来ます。

2-2.応募先の業界の業務と関連している学科

志望している企業の業種と近い学科を専攻している場合は、その専攻している学科を「得意な学科」として書くと良いでしょう。

業務に関連する学科を書くことで、自分の専門知識を職場で活かすことが出来るという大きなアピールになります。

専門的な知識をつけていることもアピールできることに加えて、入社した後も積極的に仕事に関して学習出来る人であるという評価にもなります。

そのため、なるべく応募先の業界の業務と関連している学科を書くと好印象をもたれやすいでしょう。

3.「得意な学科」がないときは?

よしお

特に得意な学科なんてないオレみたいなやつはどうしたらいいんだよー?
うむ。どの学科もフツーという人もおるじゃろう。
「得意な学科」が特になかった時にどんな学科を書けば良いのか解説していくぞ。

キャリアの神様

  1. 努力した学科を選ぶ
  2. 友達と比べた時に自分の方が得意な学科を選ぶ
  3. 得意な語学を選ぶ

3-1.努力した学科を選ぶ

「得意な学科」と言われても特に思いつかない場合、自分が努力した学科を選んでみてください。

努力した学科というのは、得意では無かったけど、頑張って努力したら理解出来るようになった学科です。

採用担当者としては、あまり得意では無かったけども努力したという姿勢は評価できるものです。

苦手を克服しようとする姿勢は、仕事においても困難や壁にぶつかったときに、辛いからといって逃げてしまうのではなく、努力して乗り越える力があると印象づけられます。

3-2.友達と比べた時に自分の方が得意な学科を選ぶ

「得意」という感覚は主観的なものなので「得意な学科がない……」「自分はとても平凡だな……」と落ち込んでしまうかもしれません。しかし、そんな気持ちになる必要はありません。

そのような場合は、友達と比べた時に自分の方が得意な学科を選ぶようにしましょう。上を見れば、自分よりも知識が豊富で成績が優秀な同級生もいたでしょう。しかし「学年でトップクラスの成績でなければエントリーシートや履歴書に書いてはいけない」というルールはどこにもありません。そのため、「■■であれば△△よりできるかも」「■■なら誰かに教えられそう!」と思える学科を選んでみてください。

ただ、この選び方をした場合、具体的なエピソードが重要となります。得意な学科が聞かれる理由でも説明したとおり、その学科に一生懸命取り組んだエピソードや専門性をアピールできるようなエピソードをきちんと用意しましょう。

3-3.得意な語学を選ぶ

自分が学生時代に、ゼミに入っていなくて専攻らしい専攻を深く学んだことのない方は、得意な語学を選ぶといいでしょう。

できれば、「TOEIC800点」、「スペイン語検定2級」など、履歴書に書けるレベルの実績を書ければ、さらに評価に繋がります。

しかし、資格欄ではないため、ここでは履歴書に書けるレベルの実績でなくても構いません。

自分がこの語学がなぜ得意なのか、どう学習したのかを書くことで、採用担当者は語学の習得に対して努力したのだということを評価してくれます。

ただ、企業のレベルにもよりますが、語学に関して得意というからにはTOEICは800ないと厳しいというところもあります。

空欄で記載するよりは、何か自分なりに得意な学科を記載するべきですが、「好き」と「得意」は違うので、企業のレベル感や業種も考えて記載すべきか検討しましょう。

得意な学科がない場合の対処法を2つほど紹介しましたが、それでも何の学科を書けば良いのか迷ってしまっている場合は、他の人がどのように書いているのかを参考にしてみましょう。

自分では思いつかなくても、他の人の回答例を読んだときに、そういえば自分もあの学科の勉強でこういうことを頑張ったなといったように、自分の経験を思い出すこともあります。

また、他の人の着眼点を参考にすることで、書くほどでもないと思っていたエピソードの活かし方を学ぶことにもつながるのです。

他の人の書き方を参考にするには『内定者のES199社まとめ』を利用するといいでしょう。

メガバンクや商社、広告業界などさまざまな業界に内定した先輩たちのESがまとめられているので、あなたが受けようとしている業界の内定者ESからその業界で受けそうな書き方も学ぶことができます。

4.得意な学科を履歴書に記載するコツ

履歴書に得意な学科を記載するコツは3つです。

  1. 最初の一文で得意な学科を伝えて、理由を伝える
  2. なぜ得意と言えるのか具体的なエピソードを伝える
  3. 身に付けた専門性を伝える

4-1.最初の一文で何が得意か言い切る

得意な学科を履歴書に記載するコツとして、最初の一文で何が得意な学科なのかを必ず言い切るようにしてください。

ビジネス上では会話だけでなく、メールや文書のいずれも結論から先に述べるとことが求められます。

結論を述べないと、その後の理由や具体的エピソードがイメージしづらくなるため、得意な学科を履歴書に記述する場合も同じで、結論から先に述べる構成にしましょう。

学生の皆さんは結論から先に述べる方法に慣れていない人も多く、理由やエピソードに意識が向きがちです。

もちろん、結論を裏付けるこれらは重要な要素ですが、結論を知りたい採用担当者からすると、結論が最後に出てくる記述は途中で読むのを止める可能性もあり、伝えたい内容が伝わらないまま終わることもあります。

いくら秀逸なエピソードであっても、最後まで読んでもらえないと無意味ですので、何が得意な学科なのかから文書を始めるようにしましょう。

4-2.なぜ得意と言えるのか具体的なエピソードを述べる

よりアピール度の高い履歴書にするには、なぜ得意と言えるのか具体的なエピソードも述べるようにしましょう。

例えば単純にテストで4年間ずっと好成績であったと言うものでも構いませんし、この勉強を生かして資格を取った、または専門性を高めたと言うようなものまでつながっていれば、より得意であるという確証を持ってもらうことができます。

採用担当者は、得意な学科を純粋に知りたいのではなく「どのように努力したのか」「どのような考えを持っているのか」「どんなことに興味を持っているのか」など、多面的にさまざまなことを知りたいと考えています。

情報量が増えることで、たくさん自分のことを知ってもらえますので、具体的なエピソードは必ず述べるようにしてください。

また、採用担当者は、応募者全員の得意な学科について、その中身まで詳しく知らない可能性もあります。

具体的なエピソードとともに、どのような学科なのかをかみ砕いて述べることも好印象を与える可能性が高いので忘れないでください。

4-3.身に付けたスキル・専門性を伝える

得意な学科に具体的なエピソードを加えることでより効果的だと先にご紹介しましたが、さらに身に付けた身に付けたスキル・専門性を伝えることができれば、得意な学科の信ぴょう性が増し、より好印象を与えることができます。

例えば、英語に興味を持って外部スクールに通ったり、留学したりして、その結果、「英検1級を取得した」「TOEICで800点を取った」という内容にすれば、誰もが努力して得意な学科になったと受け取ることができます。

また、身に付けたスキルや専門性が応募企業の求めるスキルや専門性に近いのであれば、よりアピールすることができますので、結びつけできるものはないかと確認するようにしてください。

ただ、得意な学科がそう簡単に結びつくとは限りませんので、得意になるまでのプロセスで得たことが応募企業の役に立つという内容にして、少しでも応募企業に関連付けしてアピールをするようにしましょう。

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5.得意な学科を書くときの注意点

  1. 得意な学科への回答が「特にありません」はNG
  2. いくつも挙げると印象に残りにくくなる
  3. 面接で質問された時に困らない表現をする

5-1.得意な学科への回答が「特にありません」はNG

得意な学科というと、「テストで高い点数を取った」「学科の内容を詳しく話すことができる」といったイメージを持っている人もいるかもしれません。

中にはそのイメージが強すぎて、得意な学科欄に正直に「特にありません」という記述をする人も見受けられます。

しかし、この回答は絶対的にNGです。

この欄に限らず、履歴書全体を通していえることですが、履歴書はあなたのことを知りたいと思っている企業の担当者に、たくさんのことをアピールする大切な書面です。

この中に「特にありません」という記述があると、「自分を知って欲しい」「貴社に入社したい」という気持ちが全く伝わらず、その時点で志望度が低いと判断されます。

もちろん、正直であることは悪いことではありませんが「空白」や「特にありません」という回答は不採用に繋がると意識して、避けるようにしましょう。

もし本当に得意な学科がないのであれば、先にご紹介したような努力した学科を選んで記載するようにしてください。

履歴書は事実を書くだけじゃなく”アピールするためのもの”という側面も忘れてはいかんぞ。
「空白」や「消極的」に見られる書き方はしないことじゃな。

キャリアの神様

5-2.いくつも挙げると印象に残りにくくなる

得意な学科をたくさん思いつく人にも気を付けるべきことがあります。それは、得意な学科をいくつも挙げすぎないことです。

得意な学科が複数あると、自分自身をアピールするためにも、できるだけ多く伝えたくなる気持ちは大いにわかります。しかし、聞き手の立場からすると、一度に複数の学科を伝えられても、1つひとつの印象が弱く、結局何をアピールしたいのかが分からなくなってしまいます。

そのため、得意な学科が複数あったとしても1つに絞りましょう。

絞り込みをする際は、志望している企業で活かせる学科を優先的に選ぶようにするんじゃぞ。

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5-3.面接で質問された時に困らない表現をする

得意な学科を書くときは、面接で質問されたときに困らない表現にしましょう。

周りの就活生や友達と比べ、自分のエピソードのインパクトが弱いと、実際に起こったこと以上に大袈裟にしてエントリーシートや履歴書に書きたくなってしまうかもしれません。しかし、それは逆効果です。

書類選考を通過すると面接に進みます。面接で使われるのが書類選考のために提出したエントリーシートや履歴書です。そのため、内容を大袈裟にしてしまっていたり、少しでも嘘を書いてしまっていれば、面接の質問で見抜かれてしまい、印象が悪くなってしまうのです。

また、意図してそのような表現をしていなくても、内容が大袈裟になってしまっていたり、熱意や思いが伝わりづらい内容になっている可能性もあります。そのため、履歴書やエントリーシートを書き終えたら、自分自身で見直しをおこなうのはもちろん、友達や家族に読んでもらい客観的な意見をもらいましょう。

6.履歴書の「得意な学科」の例文6選

では、実際に履歴書で「得意な学科」についてどのようなことを書けば良いのか、例文を6つほどご紹介していきます。

  1. 得意な学科が「文学」の場合
  2. 得意な学科が「心理学」の場合
  3. 得意な学科が「簿記」の場合
  4. 得意な学科が「機器分析学」の場合
  5. 得意な学科が「建築史」の場合
  6. 得意な学科が「中国語」の場合

6-1.得意な学科が「文学」の場合

私の得意な科目は文学です。

本を読むのは小さなころから好きでした。日本文学では、作品の鑑賞力を身に付けるなかで、その時代の社会の動きや、人の考え方、流行なども知ることできる点に面白さを感じました。

1つのストーリーだけでも、多角的視点を持って解読することで新たな気付きがあると実感しため、貴社のマーケティング業務においても、多角的視点でユーザーを分析し、ユーザーと顧客のニーズを満たせるキャンペーンを作り出していきたいです。

冒頭で得意な学科を述べ、そのあとに理由や具体的なエピソードが述べられています。そのため、全体を通して「得意な学科を伝えることで何をアピールしたいのか」が伝わりやすい構成となっています。

得意学科から得た学びを志望する理由や入社後の業務内容に結び付けられているため、入社意欲の高さもアピールすることができていますね。

編集部 橋本

6-2.得意な学科が「心理学」の場合

私の得意な科目は心理学です。

特にリーダーシップ哲学について興味を持ったことから、リーダシップと組織についての論文も執筆しました。組織でメンバーの力を最大限に引き出す方法は、社会に出てからも活かせるノウハウだと思います。

この学びを存分に活かして、いづれは自らリーダーシップをとってプロジェクトを牽引し、キャリアアップを図りたいと考えています。

心理学という大きなくくりではなく、心理学の中でも「リーダーシップ哲学」という具体的な専門が分かる書き方となっているため、専門性の高さをアピールすることができています。

また、自分自身の将来のキャリア形成についても述べることができています。「入社=就活のゴール」と思っている学生ではないと企業側に暗に伝えることができており、非常に良い印象を与えられるでしょう。

6-3.得意な学科が「簿記」の場合

得意な科目は簿記です。

就職に役立つスキルを身に付けたかったため、2級取得を目指して履修を始めました。

文系の私は数学的要素のある簿記に対して抵抗はありましたが、帳簿の見方を知ることは、企業の経営の明暗を知るためにも役立つと思うと楽しくなり、授業では意欲的に学ぶことができました。

最終的には簿記2級を取得できたので、今後も勉強を続け、会計の立場から企業を健全に保つ役割に身を投じたいと考えています。

簿記は、学科や専攻によっては必ず取得する必要がある場合があります。そういった場合は、少し弱いエピソードになってしまいます。しかし、この例文は「自ら必要性を感じ、苦手なことに取り組んだ」という“物事に取り組む際の姿勢”が見えるので、企業にとっては非常に魅力的に映るでしょう。

また、身につけた専門性を今後どのように活かしていきたいかについても書かれているので、学習意欲や成長意欲などがあることもアピールできています。

6-4.得意な学科が「機器分析学」の場合

私の得意な科目は機器分析学です。
大学に進学する以前から分光学に興味があり、本を自分で読んだりするほど、機器分析学への知識は豊富に蓄えていました。

大学では、主に光を使った機器分析法を中心に学び、紫外可視分光光度計を用いた日焼け止めクリームの成分評価では、普段使用している製品の紫外線防御率や安全性のテスト手法を身に着けました。

効果の分かりにくい製品の評価テストを通して成分を可視化し、消費者に安心安全な製品を手にとって貰える仕組みづくりをしていきたいです。

この例文では、専門性の高さやその専門性を今後どのように活かしていきたいかが明確に書かれているため、研究意欲や入社意欲が高い学生だと印象付けることができます。

さらにこの例文は、「大学で学んだから興味を持った」というエピソードではなく、それ以前から興味があったということが書かれています。これは、しっかりと目標を持って大学受験に挑み、努力を怠らず結果を出すことができたというエピソードにもなっているので、忍耐力や継続的な努力ができる力があることをアピールできています。

6-5.得意な学科が「建築史」の場合

私の得意な科目は建築史です。
将来的に街に溶け込み、街の中心となれる公共施設の設計してみたいと考え、人と建築の関わりに興味を持ち始めました。

建築の歴史を学んでいくうちに、ただのモノであった建築が人の集まる場所となり、次第に人々の居場所であり心の拠り所へと変化を遂げていることを実感することができました。

座学で終わらせるだけでなく、夏休みを利用して実際に街と建築が共生しているモデルケースも見に行き、私の理想とする街・人・建築の共生の姿を描いた設計図を描きあげました。

基本的な形を押さえられているため、とても読みやすくまとまっています。また、他の例文と違って、大学で勉強したことだけではとどまらず、自ら積極的に行動し学びを得ようとしている姿勢は、企業にとって非常に魅力的です。

しかし、「得意学科から得た学びや知識を今後どのように活かしたいか」という部分が抜けてしまっています。また、志望する企業との結び付けが甘いので、その部分さえ付け加えることができればさらに良い例文となるでしょう。

6-6.得意な学科が「中国語」の場合

私の得意な学科は第二外国語で選択した中国語です。

始めはフランス語の選考でしたが、観光業への就職を目指すにあたり、母語人口の多い言語の習得が先だと思い、中国語に変更しました。

書ける、読めるのはもちろん必要ですが、コミュニケーションをとるうえでは話せることが重要だと感じ、発音や方言に注力し先生にご指導いただきました。

日常会話はもちろんですが、地域によって異なる発音なども身に付けています。

この例文では、「目的を持った上で勉強する内容を変えた」と書かれている部分から、課題設定能力や課題解決能力の高さをアピールできています。また、方言や地域によって異なる発音を学んでいるということから、この学生が自分自身が働いている姿を明確にイメージできていることがわかります。

企業にとっては、良い部分しか見れていな学生よりも、入社後にぶつかる壁や苦悩を想像出来ている学生の方が魅力的です。この例文では、専門性以外にもそういった部分のアピールにも成功しています。

7.まとめ | 得意な学科をアピール材料にうまく活用しよう

履歴書に「得意な学科」の欄が設けられていた時に、なぜそれが知りたいのか、どのようなことを書けば良いのかを中心に解説してきました。

一見、簡単なように見えますが、採用担当者の意図を知った上で書くと意外と難しい項目です。

得意な学科をしっかりとアピールすることで、自分が学生時代にどのようなことを学んだのか、またその学問に対してどのように取り組んだのかを採用担当者に伝えることが出来ます。

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